歌が生まれる時
実はここしばらくスランプでした。
お待たせしてしまっている曲作りを急がなければといくらピアノと向かい合っても、
まるで生きていない冷たい音楽しか浮かばず、最終的には全く何の音も自分の中から響いて来なくなっていて。
これまで何百も曲を書いて来たはずなのに、「曲ってどうやって作るんだっけ」という状態に陥り。
こうなると、昔の自分なら「うぉーーーーー!」となって人生真っ暗、何もかも放棄して荒れ狂っていたところですが。
人の親となった今は毎日とびきりの笑顔の母でありたいので…。
久しぶりの枯渇状態をそっと味わってみることにして、きっとまた湧き出すメロディを信じ、
しばらくピアノとノートを閉じて、ちょうどやってきた夏休みをとことん遊び尽くしました。
明野村のひまわりを見に行ったり、
そのそばのハイジの村へ行ったり、
プールに行ったり
花火を見たり、
この世で一番好きな桃をいただいたり
毎日のおやつ作りにも夢中になったり
冷やし中華界では世界一と思っている蓬莱軒で食べたり。
あとは義弟くんの素晴らしい結婚式、大ハッスルの夏祭りや、美しすぎる清里フィールドバレエ、お庭でごきげんにBBQ…
そして、1週間違いで同じ男の子の母になった池田綾子ちゃんファミリが夏のおうちに遊びに来てくれたりもしました。赤ちゃん、かわいかった!!
家族で過ごす楽しい時間盛りだくさんの夏。
あっという間に夏休みは過ぎてしまったけれど、ある夜。
子どもたちが眠りについた真っ暗な部屋で、
言葉とメロディが同時に聴こえて来て、無意識に口ずさんでいました。
「?これなんの曲だっけ…」
しばらく考えた結果、それはどうやら長いスランプの終わり、トンネルの出口だったようです。
あわてて久しぶりにノートを開いて、書き留めたのでした。
ほ…。
こんなふうにして、またすてきな歌がひとつ、できつつあります。
これからもけして焦らず、自分らしい歌を、丁寧に作って行こうと改めて感じる夏です。
今日もいいお天気。
張り切って生きましょう。
ごきげんよう!