なないろの日に
7月16日、七色の日に。
11年間わたしたちをいつも微笑ませてくれた愛犬「音」が
天国に旅立ちました。
デビューしてまもなく、
忙しさと、さまざまなプレッシャーと、
音楽業界というすさまじい場所に生きることを選んでしまった自分自身への迷いで
わたしは完全に心のバランスを崩していました。
そんなときに出逢った彼女。
ペットショップで目が合った瞬間に、
この子と一緒に生きて行くんだという直感で離れられなくなり
赤ちゃんだったキャバリアを連れて帰ったのでした。
そのころ、音楽が嫌いになりそうだったわたしなのに
つけた名前は「音」(オト)でした。
以来彼女はどんなときもそばでわたしを励まして、癒してくれました。
いちばんつらいときも、毎日一緒に眠りました。
おとなしくて結構頑固で、食いしん坊でひとなつっこくて、
かわいいかわいい子でした。
5枚目のシングルの「はなうた」の撮影に連れて行った時は
スタジオにおもらししたり、
そしてちゃっかり参加もしました。
「おんなじ空の下」という曲では
鳴き声で参加もしてくれました。
暑い熱い熱海の花火大会のライヴにも一緒に行きました。
思い出はあとからあとから美しい映像として心に蘇ってきます。
晩年は心臓の病気も進み、もうお散歩には行かず、静かにおうちの中で暮らしていました。
彼女のおかげで、どんなにか救われ、勇気と元気、笑顔をもらったことでしょう。
キャバリアの寿命は11年くらいだということは聞いていましたが
律儀にそれを守るように、彼女は眠るように旅立ちました。
悲しかったし、もっともっと一緒にいたかったとおもうけれど。
そっと見送ることにします。
人生で初めて一緒に暮らした犬が彼女でほんとうに良かったです。
だいすきでした。
出逢えたことに、ありがとう。
やすらかに。